剥離帯電 【図解】
固体の帯電現象である接触帯電、摩擦帯電、誘導帯電、変形・破壊による帯電等のひとつ。
接触している2つのものが離れる(剥離する)ときに静電気が発生することを帯電現象のこと、身近な例としては冬場セーターを脱いだり、フィルムを剥がしたときに静電気が起きることがこの現象が剥離帯電。
剥離帯電の理論
何かの表面に張り付けた粘着テープをはがすとき,あるいは溶融した高分子材料を固体の表面に流し,固化して膜になった後ではがすときなどに,特に強い帯電現象が観測される(図1.7)。
この現象は前項で述べた接触帯電そのものであるが,特に[はがす]という動作を伴う際に帯電するように見えるためはく離帯電と呼ばれる場合がある。はく離帯電では一般に密着度が良いため電荷密度が高く,はく離時にほぼ必ず静電気放電を伴う。はく離した表面に粉を散布すると放電の結果発生した複雑な模様のスタチックマークが見られる。
はく離をゆっくりと行うと,はく離に従って小さい静電気放電が継続して起こることによって帯電量が少なくなり,早くはく離すると静電気放電がやや押さえられ,帯電量が多くなる傾向があるる(図1.8)。
剥離帯電の防止対策
テーブル表面を絶縁処理して、剥離帯電を防止する。
併せて、テーブルの表面の接触面積を少なくする。例えば、面粗さを粗くする、格子状溝を形成して接触表面積を少なくする。
又は剥離帯電防止コーティングを施行することも有効な対策です。
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