静電気帯電防止作業服の購入ガイドとして下記のポイントをメインに解説。
・静電気帯電防止作業服の原理、仕組み、効果
・静電気帯電防止作業服の家庭用、業務用、工場用
・静電気帯電防止作業服のメーカー比較、種類
・静電気帯電防止作業服の使い方、保管、お手入れ
・静電気帯電防止作業服のおすすめネット通販商品、ランキング、口コミ
ご参考になれば幸いです。(^_^;)
静電気帯電防止作業服とは?
静電気帯電防止作業服とは、静電気が発生しにくい、もしくは発生した静電気を速やかに逃がすことで、静電気の帯電を抑制する作業服のことです。
IEC規格では静電気帯電防止作業服は表面抵抗値が1.0×10の12乗(Ω)以下であることが求められており、電子部品等の製造物に対する静電気の影響を少なくすることを目的にしています。
英語、中国語では下記のように呼びます。
英語:Anti-Static Work Clothing 中国語:防静电工作服 (fáng jìng diàn gōng zuò fú)
静電気帯電防止作業服の呼び方
静電気帯電防止作業服は、様々な呼び方があります。
一般的な呼び方
- 静電服: シンプルで分かりやすい呼び方です。
- 帯電防止作業服: 正式な名称で、JIS規格などでも使用されています。
- ESD服: Electrostatic Discharge(静電放電)の略称で、静電気対策を重視する現場で使われます。
その他
- 静電気対策服: 静電気対策を目的とした服全般を指す場合もあります。
- 低発塵服: 静電気を抑えるだけでなく、塵の発生も抑えた作業服です。クリーンルームなどで使用されます。
業界や会社によっては、独自の呼び方をしている場合もあります。 例えば、
- 制電服
- 導電服
などです。
JIS規格では、「帯電防止作業服」と定義されています (JIS T 8118)。
静電服の主な特徴
- 導電性繊維の利用: 導電性繊維を織り込むことで、衣服に帯電した静電気を拡散・放電させます。
- 特殊な織り方: 導電性繊維を格子状に織り込んだり、特殊な編み方を採用することで、通気性を保ちながら静電気の帯電を防止します。
- 帯電防止処理: 生地表面に帯電防止加工を施すことで、静電気の発生を抑制します。
静電服の着用する目的
静電服の着用する目的 | 何故、静電気帯電防止作業服が必要?
静電気と衣類には密接な関係があります。生活するうえで欠かせない衣類が静電気発生の原因の1つになっているためです。私たちが身に付けている衣類の多くは、石油を原料とするナイロン、ポリェステル、アクリルなどの合成繊維でできています。これらは木綿、絹、麻などの天然繊維よりも丈夫で、アイロンがけの手間が省けるなど便利な半面、天然繊維に比べて静電気が発生しやすく、その静電気が人体に帯電されます。
合成繊維製品がほとんどなかった戦前は、静電気を感じる人は少なかったともいわれます、自然素材の繊維は静電気を起こしにくいため、感電しやすい人や電子工場に勤務する人の中には、自主的に木綿の肌着を着用する人もいるようです木綿のほか、麻、レーヨンなども帯電しにくい繊維として知られています。
ポリェステルなど同じ種類の合成繊維の摩擦でも静電気は発生しますが、とくに種類の異なる合成繊維が摩擦すると静電気は大きく発生することも分かっています。帯電列の項目でも述べましたが、衣類の素材によってはプラスに帯電しやすいものもあれば、マイナスに帯電しやすいものもあります。
半導体工場で用いる服に無塵衣とか、防塵服と呼ばれるものがあります。
これは人体からでるホコリを防止するものですが、同時に静電気対策でもあります。繊維中に細かい金属繊維が織り込んであり、これが導電性を帯びています。
そして人体が静電気を発電しても、衣服がそれを外部に漏洩させ、帯電しないようにし、半導体を静電気から守っているのです。
静電気帯電防止作業服が必要な理由は、主に以下の3つです。
火災・爆発の防止
可燃性ガス、引火性液体、可燃性粉じん等が存在する場所で静電気が発生すると、火花放電によって引火し、火災や爆発を引き起こす危険性があります。 静電気帯電防止作業服は、衣服への静電気の蓄積を抑制し、放電を防止することで、このようなリスクを低減します。
製品へのダメージの防止
静電気は、電子部品や精密機器などに悪影響を及ぼし、誤動作や故障の原因となることがあります。 特に、半導体などの電子部品は静電気に非常に敏感で、わずかな静電気でも破壊されてしまう可能性があります。 静電気帯電防止作業服を着用することで、人体に帯電した静電気を速やかに放電し、製品への静電気によるダメージを防ぎます。
作業者の安全確保
静電気が人体に帯電すると、不快な静電ショックを感じることがあります。 また、感電や、静電気による火傷のリスクもあります。 静電気帯電防止作業服は、作業者の安全を確保するためにも重要です。
静電気帯電防止作業服が必要とされる主な場所、業種
- 電子部品製造工場: 電子部品は静電気に非常に敏感なため、静電気帯電防止作業服の着用が必須です。
- 石油化学工場: 可燃性物質を扱う工場では、静電気による火災・爆発を防ぐために着用されます。
- ガソリンスタンド: ガソリンは引火性が高いため、静電気による火災を防ぐために着用されます。
- 病院の手術室: 手術室では、静電気が医療機器に影響を与えたり、患者の体に不快感を与える可能性があるため、着用されます。
- 新聞、フィルム製造工場: 作業者に付着した異物による製品へのダメージを防止
- 半導体製造工場:作業者からの静電気によるIC,ISIの破壊を阻止
- 火薬工場:作業者から発生する静電気による引火、爆発を阻止。
- 製粉工場:作業者に付着した異物による異物混入を防止。
静電気帯電防止作業服は、様々な場所で働く人々の安全と、製品の品質を守るために重要な役割を果たしています。
日本工業規格JIS T 8118では静電気帯電防止作業服を下記のように定義しています。
JIST8118:2001 静電気帯電防止作業服 解説概要
『作業服の静電気帯電に起因して発生する災害・障害を防止するため,生地に帯電防止織編物を使用して縫製した静電気帯電防止作業服(上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服など,以下,帯電防止服という。』
素材については、導電糸を一部に使用した帯電防止繊維を裏地も含めて使用すること、やむを得ず補強のための裏地やポケット裏地で帯電防止素材でない生地を使用するときは、その面積が帯電防止作業服の表面又は裏面露出面積のそれぞれ20%を越えないものとすることと定められています。
裏地付き帯電防止服(わた入りの防寒服など)の生地は、表地及び裏地についても帯電防止織編物を使用し、原則として裏毛生地(ボア)は使用しないこと。やむを得ず、襟、袖口などに帯電防止織編物でない生地を使用する場合は、その面積が帯電防止服の表面又は裏面露出面積のそれぞれ20%を越えないものとする。
金属製付属品(ボタン、ファスナを掛けた状態)においては直接外側に露出しない構造にすること。
JIST8118:2001 静電気帯電防止作業服で規定されている主な内容
導電性繊維の使用: 作業服の生地には、導電性繊維を一定量以上使用することが義務付けられています。導電性繊維は、静電気を拡散・放電させることで、衣服への静電気の蓄積を防ぎます。
表面抵抗率: 作業服の表面抵抗率は、一定の範囲内であることが求められます。表面抵抗率とは、物質の表面における電気の流れにくさを示す値です。JIS T 8118では、表面抵抗率が10^10Ω以下であることが規定されています。
縫製仕様: 静電気が発生しにくい縫製方法が規定されています。例えば、導電性繊維を格子状に織り込んだり、縫い糸にも導電性素材を使用することが求められます。
洗濯耐久性: 静電気帯電防止効果は、洗濯を繰り返しても維持される必要があります。JIS T 8118では、洗濯による帯電防止性能の低下が規定されています。
表示: JIS T 8118に適合した作業服には、その旨を表示することが義務付けられています。
JIST8118:2001 静電気帯電防止作業服の対象となる作業服
- 火災や爆発の危険性がある場所で着用する作業服
- 静電気に敏感な電子部品などを扱う場所で着用する作業服
- その他、静電気によるトラブルを防止するために着用する作業服
JIS T 8118に適合した作業服は、静電気によるリスクを低減し、安全な作業環境を確保するために役立ちます。
その他のJIS T 8118 静電気帯電防止作業服の詳細は下記のサイトを参考にして下さい。
kikakurui.com |JIST8118:2001 静電気帯電防止作業服
T 8118 静電気帯電防止作業服のが全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず)
静電気帯電防止作業服の分類
静電気帯電防止作業服には、①使い捨てと②そうでないものがあります。一般に、作業自体が非常にクリティカルなものに、使い捨て仕様が採用されています。
したがって、仕様書により使用回数、使用目的が明確にされたもので、複数回使用する場合には、作業開始時の検査が非常に重要な要綱となります。また、このタイプの作業服に帯電防止剤を処理した作業着を含める場合もあります。これは、クリーニング時の再処理とその検査を上着の洗浄企業に委託しておけば、上着の物理的な劣化と共に管理することができるので比較的経済的です。
ただし、帯電防止剤の処理は、帯電防止剤の特性に依存するために、湿度依存性や発塵性などを考慮する必要があります。なお、衣服の場合には、すべてのタイプに共通なタックやラベルなどで、購入日や再処理日、再検査日、使用している繊維の種類と、できれば導電性のタイプなどを細かく仕様書に規定し、現場レベルで簡単に見分けがっくようにしておきたいものです。
更に静電気帯電防止作業服は、様々な観点から分類することができ、主な分類方法と、それぞれの代表的な例を以下に示します。
使用場所・用途による分類
-
一般作業用:
- 工場や研究所など、静電気によるリスクが比較的低い場所で着用されます。
- JIS T 8118に適合したものが多く、導電性繊維を織り込んだものが一般的です。
- 例:ポリエステルと綿の混紡素材に導電性繊維を織り込んだ作業服
-
クリーンルーム用:
- 半導体製造工場や医薬品製造工場など、塵埃の発生を極力抑える必要がある場所で着用されます。
- 静電気帯電防止機能に加えて、発塵を抑えるための特殊な加工が施されています。
- 例:導電性繊維を織り込んだ長袖のつなぎ服、フード、マスク、シューズカバー
-
危険物取扱用:
- ガソリンスタンドや化学工場など、火災や爆発の危険性が高い場所で着用されます。
- 静電気帯電防止機能に加えて、難燃性や防爆性を備えた素材が使用されています。
- 例:アラミド繊維などの難燃性素材に導電性繊維を織り込んだ作業服
素材による分類
-
導電性繊維を織り込んだもの:
- ポリエステルや綿などの繊維に、導電性繊維を混合して織り込んだものです。
- 導電性繊維の種類としては、カーボン繊維、金属繊維、導電性高分子などがあります。
-
帯電防止加工を施したもの:
- 生地表面に帯電防止剤を塗布したり、特殊な加工を施すことで、静電気を抑制したものです。
- 洗濯を繰り返すと効果が薄れる場合があるので、定期的なメンテナンスが必要です。
形状による分類
- 上衣: シャツ、ブルゾン、ジャケットなど
- 下衣: スラックス、カーゴパンツ、スカートなど
- つなぎ服: 上下続きになった作業服
- その他: 帽子、マスク、シューズカバー、手袋など
JIS規格適合の有無による分類
- JIS T 8118適合品: 日本産業規格に適合した静電気帯電防止作業服
- 非JIS T 8118適合品: JIS規格に適合しない静電気帯電防止作業服
静電気帯電防止作業服を選ぶ際には、作業内容や作業環境、必要な機能などを考慮して、適切なものを選ぶことが重要です。
静電服の仕組み、原理、メカニズム |導電性繊維とは?
静電服の仕組みと原理は、主に以下の4つです。
繊維表面を導電化する方法
静電服の多くは、生地に導電性繊維を織り込んでいます。導電性繊維とは、電気を通しやすい性質を持つ繊維のことです。主な種類として、カーボン繊維、金属繊維、導電性高分子などがあります。
これらの導電性繊維が、静電気を衣服全体に拡散させ、空気中に放電することで、衣服への静電気の蓄積を防ぎます。
導電性繊維は絶縁性の繊維の表面に,真空蒸着やスパッタリングなどの方法により,金属被膜を形成する方法が用いられている。繊維の電気抵抗は静電気障害を除く目的には十分過ぎる程度に低くなり,静電シールドなどの用途にも使用できるものも作れる。
被膜の形成により透明性は失われ,色が被膜の素材によって決まってしまうから一般的な衣類向きではなく,装飾用などに用いられている。
繊維に導電性物体を混入する方法
カーボンブラック,カーボン繊維,金属繊維などを繊維に混入する。カーボン繊維は強度を増すために良く用いられている。カーボンブラックを混入した繊維は黒色になるため,衣類用などには一般的ではない。
繊維に混入する導電性物体として導電性高分子を使用したものは,衣類用の目的に用いられて成功している。導電性高分子は電流は流すが強度などの物性が繊維の用途には向いていないものが多い。そこで導電性高分子を細い繊維にして,帯電防止性を持たせたい繊維の中に入れる方法があり,効果を発揮している。
導電性高分子の混入法には,繊維の中心部分を導電性高分子にする方法,微粒子状にして均一分散させる方法,表面のコーテイングに用いる方法な,さまざまなバリエーションがある。
帯電防止加工による静電気の抑制
生地表面に帯電防止剤を塗布したり、特殊な加工を施すことで、静電気の発生を抑制するタイプの静電服もあります。
帯電防止剤は、主に界面活性剤などの親水化薬剤からなります。これらの薬剤は、空気中の水分を吸着し、生地表面に薄い水の膜を形成することで、電気を通しやすくします。
また、生地の摩擦を減らすことで、静電気の発生を抑制する効果もあります。
静電服の原理を一言でまとめると、「静電気を発生させにくく、発生した静電気を速やかに逃がす」ことです。
導電性繊維や帯電防止加工によって、衣服への静電気の蓄積を防ぎ、人体や製品への静電気による悪影響を最小限に抑えます。
静電服は、これらの仕組みや原理によって、様々な場所で安全な作業環境を提供しています。
導電性繊維を混紡 | 放電現象を利用した帯電防止材料
布に帯電防止性を持たせるためには導電性繊維を用いて布を作ればよいが,布そのものを導電性にしなくても,通常の素材で作られた布に導電性繊維を混紡することによって,帯電防止性を持たせることができる。
この方法は,発生した静電気をその素材を通じて漏洩させる方法ではなく,微弱な放電で除くことを原理としている。布に一定の間隔で導電性繊維を平行か,あるは縦横の碁盤の目状に入れる。布への混紡量は,普通0.2から1%程度,導電性繊維の間隔は10mm前後で十分な帯電防止性を発揮することができる。
布が帯電した場合,導電性繊維の回りの電界が強くなり,放電が起こる。この放電は主にコロナ放電である思われるが,実際にこの布を帯電させて調べた結果では,火花放電特有の電荷模様が見られる場合がある。しかし,その放電模様は小さく,コロナ放電の一種(ストリーマコロナ)か,火花放電としてもかなり弱い放電であると考えられる(図1)。実用上は可燃性ガスヘ着火する,ような放電にはならないといわれている。
放電を利用することを原理とする方法では,布が摩擦され,発生した電荷量がある限界値より少ない間は放電が起こらないために電荷量の変化はない。しかし放電が起こる限界を越えると電荷量が低下しだす。布が表面電位で1.5~21kV]程度に帯電すると放電が起こりはじめる。この放電によって電荷密度は通常の10-5[C/m2]の程度から,大体1桁低い10-6[C/m2]の程度になる。この程度の電荷密度では,条件にもよるが,放電による着火・爆発事故などが極めて起こりにくいとされている。
この方法による布地は,帯電防止剤処理のものなどとは違い,洗浄による特性の劣化が原理的にない。しかし,これはもちろん使用されている導電性繊維の特性に依存することである。実際には長年の使用によって導電性繊維の断線や脱落が起こる場合があり,特性劣化につながる。
一般に基材の繊維に対して,できるだけこれに近い物性を持つ導電性繊維を使用する方が,耐久性も高いと言われている。そこで導電性繊維としては,初期には極細の金属繊維が用いられたこともあるが,現在は多くの場合は導電性高分子繊維が用いられている。
この帯電防止布は,防爆作業服,防塵作業服,帯電防止手袋,帯電防止カーペット,帯電防止バグフィルタなどに使用されている。
静電服の選び方のポイント
静電服を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
作業環境とリスクの評価
- どのような場所で着用するか?:
- クリーンルーム、工場、ガソリンスタンドなど、作業場所によって必要な静電服のレベルが異なります。
- どのような作業を行うか?:
- 電子部品の組み立て、可燃物の取り扱いなど、作業内容によって求められる静電対策も変わります。
- 静電気によるリスクはどの程度か?:
- 火災や爆発の危険性、製品へのダメージの可能性、人体への影響などを考慮します。
JIS規格の確認
- JIS T 8118:
- 静電気帯電防止作業服に関する日本産業規格です。
- 作業環境によっては、JIS T 8118適合品を着用することが義務付けられている場合があります。
素材と機能
- 導電性繊維の種類:
- カーボン繊維、金属繊維、導電性高分子など、様々な種類があります。
- 作業環境や洗濯頻度に合わせて、適切な素材を選びましょう。
- 帯電防止加工の有無:
- 帯電防止加工が施されていると、静電気の発生をさらに抑制できます。
- 通気性:
- 作業環境の温度や湿度に合わせて、通気性の良い素材を選びましょう。
- 耐久性:
- 洗濯や摩擦に対する耐久性も重要な要素です。
デザインと着心地
- 形状:
- 上衣、下衣、つなぎ服など、作業内容に適した形状を選びましょう。
- サイズ:
- 動きやすさを考慮して、適切なサイズを選びましょう。
- 着心地:
- 作業効率に影響するため、着心地の良いものを選びましょう。
その他
- コスト:
- 価格と性能のバランスを考慮しましょう。
- メーカー:
- 信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
- 洗濯方法:
- 洗濯方法を確認し、メンテナンスしやすいものを選びましょう。
静電服を選ぶ際には、これらのポイントを総合的に判断し、作業環境や作業内容に最適なものを選びましょう。
おすすめ 静電服 メーカー別
静電服を選ぶ際のメーカー選びは、品質、価格、デザイン、機能性など、様々な要素を考慮する必要があります。
ここでは、おすすめの静電服メーカーをいくつかご紹介します。
ミドリ安全
- 総合安全衛生保護具メーカー: 幅広い作業環境に対応する静電服をラインナップしています。
- JIS T 8118適合品: 品質の高い静電服を豊富に揃えています。
- 高機能: 通気性、ストレッチ性、耐久性などに優れた素材を使用し、快適な着心地を実現しています。
- 豊富なデザイン: 様々なデザインとカラーバリエーションがあり、作業内容や好みに合わせて選べます。
おすすめ ミドリ安全 帯電防止作業服 秋冬 ベルデクセルフレックス
自重堂
- ワークウェアの大手メーカー: 高品質で低価格な静電服を提供しています。
- JIS T 8118適合品: 豊富な種類の静電服をラインナップしています。
- 耐久性: 繰り返し洗濯しても静電気帯電防止効果が持続する、耐久性に優れた素材を使用しています。
- 機能性: 作業効率を上げるための工夫が施されたデザインが多いのも特徴です。
おすすめ 自重堂 48430 静電作業服長袖ブルゾン
桑和 (SOWA)
スタイリッシュなワークウェア: デザイン性に優れた静電服を多数展開しています。
JIS T 8118適合品: 機能性とデザイン性を両立させた静電服を提供しています。
快適性: 動きやすさ、通気性、吸汗速乾性などに優れた素材を使用し、快適な着心地を実現しています。
女性用: 女性向けのスタイリッシュな静電服も豊富にラインナップしています。
SOWA 長袖ブルゾン 3048-00
静電気帯電防止作業服の使い方
静電気帯電防止作業服は、静電気の発生を抑え、爆発や火災、電子機器の誤作動などを防ぐために着用する作業服です。正しく着用・管理することで、その効果を最大限に発揮することができます。
着用時の注意点
- 肌の露出を避ける: 静電気は、衣服と肌が擦れることでも発生します。長袖・長ズボンを着用し、袖口や裾をきちんと閉め、肌の露出を最小限にしましょう。
- 導電性繊維を有効に: 帯電防止作業服には、導電性繊維が織り込まれています。この繊維が肌に触れることで、静電気を地面に逃がす役割を果たします。下着やインナーは、導電性繊維の働きを妨げない素材を選びましょう。
- 金属類の着用は避ける: 金属製のアクセサリーや時計などは、静電気を帯びやすく、放電の原因となることがあります。作業中は外しましょう。
- 適切なサイズを選ぶ: 大きすぎたり小さすぎたりする作業服は、静電気の発生や放電のリスクを高めます。体に合ったサイズを選びましょう。
保管の注意点
- 乾燥方法: タンブラー乾燥は、静電気を発生させやすく、作業服の劣化を早める可能性があります。自然乾燥がおすすめです。
- 保管方法: 静電気帯電防止効果を維持するため、直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。
その他
- 作業環境: 静電気は、乾燥した環境で発生しやすくなります。加湿器などで湿度を適切に保ちましょう。
- 定期的な点検: 作業服に破れやほつれがないか、定期的に点検しましょう。
- 接地: 作業場には、静電気を逃がすための接地マットなどを設置しましょう。
静電気帯電防止作業服は、安全な作業環境を確保するために重要な役割を果たします。正しく着用・管理し、静電気による事故を予防しましょう。
静電気帯電防止作業服の洗濯 |静電服 クリーニングによる劣化
静電気帯電防止作業服の洗濯は、その機能を維持するために、通常の衣類とは異なる点に注意が必要です。
静電気帯電防止作業服の洗濯の方法
1. 洗濯表示の確認
まず、作業服に付いている洗濯表示をよく確認しましょう。 洗濯機で洗えるのか、手洗いのみなのか、乾燥機の使用可否、アイロンの温度など、洗濯表示に従って適切な方法で洗濯することが重要です。
2. 洗剤の選択
静電気帯電防止効果を損なわないために、中性洗剤を使用することが推奨されています。 漂白剤や柔軟剤は、帯電防止加工を施した繊維の効果を弱める可能性があるので、使用を控えましょう。 特に塩素系漂白剤は、繊維を傷める可能性があるので、使用は避けてください。
3. 洗濯方法
洗濯機を使用する場合は、洗濯ネットに入れて、他の衣類と分けて洗いましょう。 手洗いの場合は、優しく押し洗いし、強くこすったり、もみ洗いしたりするのは避けましょう。
4. 乾燥方法
乾燥機は、高温によって繊維が傷んだり、帯電防止効果が低下する可能性があるので、使用しない方が良いでしょう。 自然乾燥が推奨されます。直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
5. アイロン
アイロンをかける場合は、洗濯表示に従って適切な温度設定を選びましょう。 高温でのアイロンがけは、繊維を傷める可能性があるので、注意が必要です。
6. その他
- 洗濯後は、すぐに取り出して形を整え、乾燥させましょう。
- 長時間濡れたまま放置すると、色落ちやシワの原因になることがあります。
- 静電気帯電防止効果は、洗濯を繰り返すことで徐々に低下していきます。
- 定期的に新しい作業服に交換することが大切です。
静電服 クリーニングによる劣化
静電気帯電防止作業服は、洗濯を繰り返すことで、どうしても劣化してしまいます。
主な劣化現象としては、以下の2つが挙げられます。
1. 導電性繊維の性能低下
- 導電性繊維の脱落: 洗濯によって導電性繊維が抜け落ち、生地の導電性が低下します。
- 導電性繊維の断線: 摩擦や引っ張りによって導電性繊維が断線し、導電経路が途切れてしまうことがあります。
- 導電性繊維の酸化: 洗濯や乾燥、保管環境などによって導電性繊維が酸化し、導電性が低下することがあります。
2. 帯電防止加工の性能低下
- 帯電防止剤の脱落: 洗濯によって帯電防止剤が洗い流され、帯電防止効果が低下します。
- 被膜の劣化: 帯電防止加工による被膜が、洗濯や摩擦によって剥がれたり、劣化したりすることがあります。
劣化を遅らせるための対策
- 洗濯表示に従う: 作業服に付いている洗濯表示をよく確認し、適切な方法で洗濯しましょう。
- 中性洗剤を使用する: 漂白剤や柔軟剤は使用を控え、中性洗剤を使用しましょう。
- 洗濯ネットを使用する: 洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて、他の衣類と分けて洗いましょう。
- 乾燥機を避ける: 乾燥機は高温になるため、繊維を傷める可能性があります。自然乾燥がおすすめです。
- 適切な保管: 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管しましょう。
劣化の目安
静電気帯電防止作業服の劣化の目安としては、以下の点が挙げられます。
- 表面抵抗率の測定: 表面抵抗率を測定することで、帯電防止性能を数値で確認できます。
- 目視による確認: 生地の色褪せや毛羽立ち、縫い目のほつれなどは、劣化のサインです。
- 着用感の変化: 静電ショックを感じやすくなったと感じたら、劣化している可能性があります。
静電気帯電防止作業服を適切に洗濯することで、その機能を長く維持し、安全な作業環境を確保することができます。
*静電気除去グッツについては下記のサイトに更に詳細な内容が記載されています。
関連記事:静電気対策グッズ、用品の選び方、使い方
*さらに詳しい内容は下記の文献を参考、願います。
静電気除去 参考文献
トコトンやさしい静電気の本
実務で使う静電気対策の理論と実践: 事例で解説!
静電気を科学する
参考文献:
静電気の基礎と帯電防止技術 著者:村田雄司 日刊工業新聞社
たのしい静電気 著者:高柳 真
静電気トラブル Q&A 監修:田畠泰幸
図解 静電気管理入門 著者:二澤 正行 工業調査会
静電気がわかる本―原理から障害防止ノウハウまで 高橋 雄造 (著)
電気機器の静電気対策 (設計技術シリーズ) 水野 彰 (監修)
まとめ
静電服は、様々な場所で安全な作業環境を確保するために重要な役割を果たしています。正しく着用・管理することで、静電気による事故を予防しましょう。
コメント
初めまして、大橋と申します。
質問があってメールしました。
連れ合いが電気工事会社に勤めているのですが、今回、作業着を作り替えました。
これまでは静電防止作業着だったのですが、新しいのは静電防止素材ではないです。
作業上危険ではないか?リスクはどうか?心配です。
宜しければ教えてください。
連絡、遅れて申し訳ございません。
電気工事関係でお仕事をなさっているとの事ですがガソリン等の引火しやすい環境で仕事をしないならば人体には問題はありません。
逆に身体に蓄積した静電気による精密機器、PC部品への影響が心配です。
以上、宜しくお願いします。
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静電防止の作業服が必要な屋外の環境です。
通常の作業服は帯電防止の作業服を着用しています。
雨が降った場合、合羽が必要ですが帯電防止の作業服の上に、さらに帯電防止の合羽を
重ね着する必要がありますか。
どちらかが帯電であれば問題無いと考えていますが。