除塵

静電気ホコリ取り
静電気ホコリ取り

除塵とは?  dust removing  【図解】

英語:dust removing   中国語:除尘

物体に付着したホコリ・ゴミを除去することにより故障、トラブルを防止すること、除塵するためのツールとしての除塵装置としては静電気除去器(イオナイザ)等があります。

 

何故 ホコリ・ゴミが付着するか?

ホコリ・ゴミが物体に付着する要因として静電気も深い係わりがあります。

異物、ホコリの中でも大部分を占めているのが繊維や紙くずであり、主に布製の服から発生し空中を舞った後に物、床面に蓄積していきます。

よって毎日欠かさずに掃除機を使用していてもすぐに元通りに戻ってしまいます。

また、樹脂製品がホコリが集まりやすいのは静電気が大きな要因ですので簡単に除去するには細かい化学繊維で作られて薬剤を使わず摩擦による静電気でホコリを吸着できる静電気ホコリ取りという名称で販売されている商品で簡単に埃を吸着することができます。

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ホコリ・ゴミが付着するメカニズム

ホコリ・ゴミが付着するメカニズムは金属体(導体)と絶縁体(樹脂)で違います。

金属体(導体)への付着のメカニズム

金属体(導体)帯電した物質(異物やホコリ)が近づくと、金属体(導体)の中で、「静電誘導が発生し、金属体(導体)内にある自由電子が物体表面に移動するため、物体表面が帯電したような状態になります。

この静電誘導による電位と異物・ホコリなどの静電気によって、クーロン力が働き、引き寄せあう力が発生し、ゴミ・ホコリが「付着」します。

ゴミ静電気 付着 金属

金属体(導体)への付着のメカニズム

帯電した異物、ホコリが金属体に近づくことで発生する静電誘導が要因になりますので、金属体をアース対策していたとしても静電誘導は発生しますので、異物、ホコリの付着対策として効果がありません。

対策方法としては大気中に浮遊している異物、ホコリを全て除電することは不可能なので雰囲気(空間全体)を除電する(湿度管理等)というのが一般的な対策方法になります。

絶縁体(樹脂)への付着のメカニズム

付着する対象物が絶縁体の場合、静電摩擦等のマイナスに帯電していた場合、逆極性に帯電しているプラスの異物、ホコリがクーロンカによって「付着」します。

絶縁体(樹脂)への付着のメカニズム

絶縁体(樹脂)への付着のメカニズム

この場合はマイナスに帯電している絶縁体の静電気を除電器、静電気ホコリ取り等で静電気を中和すれば簡単にゴミ、埃を取り除くことが可能です。

 

除塵ツール

家庭用の除塵ツールとしては静電気ホコリ取りがあります。

商品名としてはフラワークリーン、除電ブラシ、ホコリキャッチャー、クリーニングブラシ等の名前で販売されています。

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又、衣服に帯電した静電気を除電する商品として静電気防止スプレーが販売されています。

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工場用の除塵ツールとしては除電器、集塵機があります。

どちらもコロナ放電を活用しています。

電気集塵機の原理

物体は導体、絶縁体のかかわらず、コロナ放電などで生成したイオンに接触したりすることによって帯電する場合がある、電気集塵機、空気清浄機がホコリを帯電させてフィルターにゴミを吸着させる構造はこの現象を利用している。

電気集塵機の原理

電気集塵機の原理

 

除電と除塵の違い

除電は,帯電電荷と逆極性の電荷を帯電部分に運び,電荷を中和して行う。逆極性の電荷を発生させるのに放射性同位元素を用いる方法、コロナ放電による方法がある。
除電器や除電バーは広く使われており,とくにプラスチック・シートなどを扱っている工場では,非常に多数の除電器が設置されている。ユーザーにとっても,除電器や除電バーを有効に投資効率よく使用するために,除電の基礎知識は有用である。

除塵チリ(塵)やホコリ(埃)を取り除くことである。

チリ(塵)やホコリ(埃)の大半は空気中に浮遊する物質であり、帯電しやすく除去する為には除電器、静電気ごみ取りで電荷を中和させてから取り除く。

つまり、静電気によって帯電したホコリ、ゴミなどは樹脂製品等は静電気を除く(除電)しないと除塵できない。

関連サイト:静電気防止、静電気除電対策【図解】

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