イオンバランス

イオンバランス測定
イオンバランス測定

イオンバランス ion balance  【図解】

英語:ion balance    中国語:离子平衡

イオンバランス」とは、帯電していない状態、つまり極性が±0Vに近い状態を指し、いかにその状態まで静電気を除去できるか、また、除去した状態を維持できるか、その精度を示します。
つまり、イオンバランスを0V近くまで除電できるものほど除電精度、つまり性能が高いとされます。

イオナイザで除電する場合、放電針でコロナ放電が発生し⊕イオンと⊖イオンを生成します、⊕イオン・⊖イオンの差をイオンバランスといいます。

イオンバランス

イオンバランス

例えばデバイスの耐電圧が10Vだったとすると、イオンバランス±10V以上のイオナイザは逆帯電によりデバイスを破壊してしまうおそれがあります。

イオンバランスが悪いと

イオンバランスが悪いと

イオンバランスの測定法

イオンバランスの測定は、帯電していない帯電プレートに、除電器からイオンを与えた時の電位を測定します。帯電プレートが設置された場所のプラス・マイナスイオン量が同じであれば電位は0Vを表示します。プラス・マイナスイオン量に差があると、多いイオンの極性側に帯電プレートが帯電します。

これは、帯電していない除電対象物に除電器を用いると、そのイオンバランス値分、逆に帯電させてしまう事を意味します。測定値は安定した数値になる迄待機し、除電器の運転5分後の電位を測定します。また、静電誘導の影響で値が変化する事があります。このような場合は、中心値を読み、イオンバランス値とします。

さらに下記のサイトで『日本工業規格JIS C61340-4-7:2011静電気−第 4-7 部:特定応用のための標準的試験方法−イオナイザ』にて除電器の評価方法について詳細に記載されています。

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