摩擦帯電とは? frictional electrification 【図解】
中国語:摩擦起电
摩擦帯電 とは二つの物体を擦り合わせて時に静電気が起きる現象を言います。 「接触」と「剥離」を繰り返すことで電荷が移動し、剥離帯電と同様に剥離によってそれぞれがプラスとマイナスの帯電が起きます。 身近な例としては下敷きを擦り合わせた際に起きる静電気が摩擦帯電と呼ばれる現象です。
この「摩擦帯電」は様々な製造現場で発生しており、フィルムとロールの摩擦により帯電する事でゴミを寄せ付けてしまい印刷トラブルが起きたり、フィルム同士がくっついてしまい剥がせないなど 多くのトラブルの原因になっています。
摩擦帯電の発生メカニズム
二つの物質を擦り合わせる摩擦によって静電気が起きる現象。「接触」と「剥離」を繰り返すことで電荷が移動し、剥離帯電と同様に剥離によってそれぞれがプラスとマイナスの帯電が発生。
具体例としては下敷きを擦り合わせた際に起きる静電気が摩擦帯電と呼ばれる現象です。
摩擦帯電列表
2種類の物質が接触・剥離した際、一方の物質は正に、他方の物質は負に帯電します。
このとき、接触・剥離した際にどちらが正/負になるかは物質の種類によって決まっており、正になりやすい物質から負になりやすい物質を順に並べた一覧を摩擦帯電列といいます。
摩擦帯電の防止の為に
プラスチックスフィルム、紙などに質問のような操作を施すと、互いの摩擦、裁断機の刃や、打ち抜きの金型などとの摩擦によりプラスチックスフィルム、紙が摩擦帯電します。
帯電したプラスチックス片、紙片は近くにある物体に影像力により付着したり、静電気力により互いに反発して飛び散ることがあります。
プラスチックスフィルムや紙の電荷の散逸を促進するのには作業空間の湿度を高めることが有効です。高湿度の状態ではフィルム、紙などに多量の水分が吸着し吸着水分層を通って電荷の散逸が促進されます。できれば作業空間の相対湿度を65%以上にするとよいといわれています。
摩擦帯電の詳細は下記の記事を参考にしてください。
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