接地とは? earth 【図解】
英語:earth 中国語:接地
“接地(アース)”は地球(Earth) がその名前の由来となっています。
“接地する”とは,例えば機器の金 属きょう体や建物の鉄骨・鉄筋など を地球(大地)と電気的に接続させ ることです。
別名: アース です。
接地の目的
地球が大きな導体で、しかも大地の表面がゼロ 電位であることを利用して、たまった電気を文字どおり地球(earth)へ 逃がします。電気を地面(=地球)に逃がすことから、接地または グランドとも呼ばれています。
製造現場で利用されているアースは、漏電による感電防止だけでなく、 静電気放電による火災・爆発事故などを防止する役割も果たしています。
アースの使用方法は、電化製品の場合と同じです。特別な工夫は必要なく、 アースの電気抵抗値が1MΩ以下であればよいとされています。
ちなみに電化製品の場合は、静電気に比べて極端に大きな電気エネルギーが 流れるので、アースの電気抵抗値は100Ω以下という非常に抵抗の少ないもの が使われ、電気を逃がしやすいようにしています。
静電対策 ESD 接地工事
基礎の静電用接地は正しく設置されていますか、腐食、断線はないですか、定期的に抵抗値を測定していますか?
高価な除電器を導入しても、一本のアース線が断線、腐食していた為に除電効果がでない場合があります。かならず、設備及び人体にアースを取って電荷を大地に逃がしてください。又、定期的に接地抵抗計、テスター等によって抵抗値を測定してください。
接地は第一種、第二種、第三種、特別第三種に分かれており、接地線の太さ、設置工事方法が指定されておりますが静電気を大地に流す目的であればどのタイプでも問題がありません。
アース端子の取り付け
計測器、治具等のアース線が確実に接続され、一目で接続状態がわかるように図のようなステン レス板の接続板を作成してアース線を固定。
作業椅子対策
作業椅子の一部に、静電床に常に接触するような長さのチェーンを取り付けて静電気の発生を防止
モニター対策
ブラウン管から発生する高電圧(1~2kV)の静電気を透明導電シートにて遮断。
関連記事:わかりやすい 現場実践 静電気除去 マニュアル【図解】