- 着火エネルギーとは? ignition energy 【図解】
- 静電気と着火エネルギー
- 着火エネルギー 一覧
着火エネルギーとは? ignition energy 【図解】
英語: ignition energy 中国語:点火能量
正式な呼称は最小着火エネルギー、点火エネルギーとも呼ばれる。
英語:Minimum ignition energy、 MIE 中国語:最小点火能量
規定する試験条件において,最も着火しやすい濃度の可燃性粉塵・空気混合気を着火させる最小の火花放電エネルギーの事。
最小着火エネルギーの単位は、J(ジュール)で示される。
この値は可燃性ガスの種類,混合気組成,温度,圧力などの条件によってかわるが,多くの炭化水素については1 atm(101 kPa),常温の状態で 10-1 mJ(ミリジュール)である。
また,最小発火エネルギーは火花電極の形状,間げきにも依存し,とくに電極間げきがいちじるしく小さくなると,電極を通しての放熱が大きくなるため,放電エネルギーのいかんにかかわらず,発火は起こらなくなる。
この間げきの最大距離は消炎の限界を与える意味で消炎距離(quenching distance)とよばれ,発火エネルギーとともに重要な特性値となる。
静電気と着火エネルギー
粉じん爆発が発生する条件は、粉体の粒径が100μm程度以下でかつ粉じんの濃度が数10(g/ m3)程度以上になることです。粉じんの着火に必要な最低のエネルギーこれを、最小着火エネルギーといいます)は、およそ20(mJ)程度ですので、かなり大きく帯電しないと静電気放電で着火することはありません。
しかし、最近では、粒径が数μmまたは1μm以下(サブミクロンともいいます)の
粉体がたくさん製造されており、中には最小着火エネルギーが数(mJ)あるいは1(mJ)以下のものもありますので、このような場合には、可燃性ガス・蒸気と同様の注意が必要です。主な粉体の最小着火エネルギーを次の表に示します。
着火エネルギー 一覧
着火エネルギーの引火しやすいレベルの一覧は下記の通り。
着火エネルギー レベル一覧