導電性材料とは? electrically conducting material 【図解】
英語:electrically conducting material
中国語:导电材料
導電性材料とは、電流を伝導することに特化した材料のことで一般的に表面電気抵抗値が10(7乗)Ω以下の材料を指します。
導電性材料には、導電性プラスチックと導電性ゴムがある。 導電性ゴムは、ガラス銀メッキ、アルミ銀メッキ、銀などの導電性粒子をシリコーンゴムに均一に分散させ、圧力をかけて導電性粒子と接触させ、良好な導電効果を実現します。
電気が通りやすいと静電気がたまりにくくなるため、ESD(静電気放電)対策が必要な場所で使ったり、電磁波(電波)を遮断・吸収する材料としても使います。
抵抗値が低いため静電気を瞬時に逃がすことができます。 代表的な導電性物質として挙げられるのは金属とカーボンがあります。
導電性材料の種類
銅、アルミニウム、鉄、銀、金などの金属が導電材料としてよく知られています。 金属は電子が自由に移動できるため、電気伝導性が非常に高い特性があります。
樹脂の導電性・帯電防止の違い
基本的に樹脂は絶縁物です。しかし、用途により静電気の防止やホコリの不着などを防ぐ場合には、”導電性”と”帯電防止”の樹脂・グレードを使用します。
導電性・帯電防止の違い
導電性・帯電防止の違いは電気抵抗値の違いになります。一般的には電気抵抗値10³~10⁵Ω-m程のものは「導電性」、電気抵抗値10⁹~10¹³Ω-m程のものは「帯電防止」、また、その間の電気抵抗値10⁶~10⁸Ω-m程のものは「静電気拡散性」と言います。しかしながら、メーカーによってその基準は様々であり、〇~〇Ω-mが導電グレードや帯電防止グレードという明確な線引きはありません。
どちらも電気を通しますが、電気が抜けていくスピードが違います、導電性は素早く(数秒~十秒)電気が抜けていきます。それに対して、帯電防止は、ゆっくりと(数十秒程)電気が抜けていきます。このように、導電性と帯電防止は電気抵抗値に違いがあります。
動画 床の静電気対策と電気抵抗値測定のススメ
導電性材料である導電マットを使用した紹介動画、オフィスや生産施設では静電気対策のできる床材を選び、定期的に電気抵抗値の測定を行うことが大切です。施設の種類や下地に応じた床材の選び方や、電気抵抗値の測定方法などを詳しくご紹介しています。
*導電材料を使用した静電気防止床材の記事です。
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