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加湿

除電用加湿器の使い方、選び方

加湿とは     humidification     【図解】

英語: humidification  中国語:加湿

加湿は古くから知られる静電気除去方法です。とくに広い工場全体に分布する静電気を除去する時などに用いられてきました。

空気を加湿し湿度65%以上にすると、物体の表面が湿気を帯び、表面に導電性が現れて静電気は流失するとされています。

しかし、材料によってバラツキがあり、加湿しても静電気が抜けないこともあります。たとえばナイロンの場合、湿度を80%にしても静電気は抜けません。このように、対象とする材料によって効く場合と効かない場合があるので注意を要します。

また、加湿するとしても、空間全体の湿度を均一にすることは難しく、あちらこちらで結露が発生しやすくなります。結露が発生すると、次のようなさまざまな問題が発生します。

加湿の欠点、問題点

電子部品が錆びる:

半導体のピン(足)が錆びてハンダ付け不良が発生。リレー、コネクターの接点部が結露、酸化し接点不良を発生。

塗装工場:

塗装ムラが発生し、また、換気ができなくなる。

機械設備が錆びる:

工作機械の摺動部に錆を発生させ、動作不良が発生。

射出成形用の金型が錆びます。とくに鏡面仕上げ(きれいに磨き上げた)した金型は結露による錆はNG。

印刷工場

紙の腰がなくなり、しわが発生します。

紙がべ夕つき、供給(給紙)エラーや機械詰まりが起きる。

カビが生える:製紙業や繊維業では高温多湿状態では保管中にカビが発生し、製品不良の原因になります。 食品工場:

高温多湿により細菌を繁殖させることの原因にもなります。

加湿による静電気対策

湿度管理を適正に実施すれば高価な除電器を購入せずに静電気によるトラブルを防止できます。

工場の湿度管理

工場の湿度管理

加湿器の種類:

加湿は静電気対策の基本であり、最も重要な対策のひとつでもあります。

加湿の方法は気化式、蒸気式、水噴霧方式等があり設置する場所、用途に応じて選択します、

・気化方式:水を吸い上げたフィルターに風を当てることで蒸発させ加湿

・蒸気方式:水を100℃または100℃以上の蒸気にして噴霧する

・水噴霧方式:常温の水を霧化させ、送風機で拡散させる

又 加湿器を設置した後の高湿化による設備への錆、腐食、カビの影響も考慮しなければなりません。

加湿器の種類

 

 

印刷工場の静電気対策としての加湿事例

印刷工場での紙のべ夕つきによる供給(給紙)エラーや機械詰まりを防止する為に加湿器を設置。

加湿器による静電気対策事例

加湿器による静電気対策事例

*詳細は下記の記事を参照願いします。

関連記事:除電用加湿器の使い方、選び方【図解】

 

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